外国為替証拠金取引(FX)のメリットとデメリット

外国為替証拠金取引(FX)は、メリットだけではありません。

他の投資と同じように、リスクなどのデメリットがあります。

外国為替証拠金取引(FX)を始めるにあたり、メリットとデメリットを一覧にし、きちんと理解した上で、外国為替証拠金取引を始めた方が良いでしょう。

そのため、ここでは、外国為替証拠金取引のメリットとデメリットを簡単にまとめておきましょう。

外国為替証拠金取引(FX)のメリット

外国為替証拠金取引(FX)のメリットについては、他のコラムでも説明してきましたが、改めてここにまとめておきます。

・証拠金(保証金)によるレバレッジ取引

証拠金を担保にしたレバレッジ取引。自分の手元に十分な投資資金がなくとも、大きな額で取引を行なうことができます。

・高い金利

為替レートの上下動によって利益を得ることができるばかりではなく、銀行間と同じ高い金利差(スワップポイント)によっても収益をあげることができます。

・低い手数料

外貨預金のように、預け入れ時と引き出し時の2度にわたり、高い手数料を支払う必要がないので、少ない金利差でも利益をあげることができます。この低い手数料が外国為替証拠金取引の魅力です。

・時間に影響されない取引

為替市場は、グローバルな市場です。そのため、日本の市場が動いていなくとも、他の地域の市場で取引を行なうことができます。そのため、日本の市場の取引時間に影響されることなく、自分の好きな時間にいつでも投資の取引を行なうことができるのです。

外国為替証拠金取引(FX)のデメリット

メリットばかりではなく、外国為替証拠金取引(FX)のデメリットについても十分に理解していなければ、多額の損失を出してしまうかもしれません。十分にお気をつけください。

・元本の保証がない金融商品

元本の保証が気になる人には不向きな金融商品です。レバレッジによって、自分が預け入れた証拠金以上の損害を被る可能性があります。

・証拠金の追加

評価損が出てしまった場合、追加の証拠金を取引業者に預け入れることを、「マージンコールリスク」といいます。この証拠金をどんどん追加しないと現在のポジションが維持できなくなる可能性があるのです。

・為替変動

常に変動している為替商品なので、予想外の変動幅などによって多額の損失を被ることも否定できません。この為替変動が要注意です。

このように、外国為替証拠金取引(FX)にはメリットばかりではなく、デメリットがあります。

これらのデメリットについても十分に理解しながら、自分で対処できる範囲内で、外国為替証拠金取引(FX)を試してみましょう。

とにかく、外国為替証拠金取引(FX)は情報が命です。

このサイトに書かれていることだけではなく、さらに専門的な内容も調べて、あなたのリスクを最小限にしながら、外国為替証拠金取引にトライしてみましょう。

利息も稼げる:外国為替証拠金取引(FX)のスワップポイント

外貨預金が人気ですが、その外貨預金で本当に利息が稼げているのかというとちょっと疑問の場合があります。

外貨預金の場合には、預ける時と引き出す時の2回とも銀行に手数料を支払わなければなりません。いくら、利息が高い国の通貨で外貨預金をしても、2度も銀行に手数料を支払うのでは、自分が受け取る利息はかなり目減りしてしまいます。

このことを実際に経験した人の多くが、外国為替証拠金取引(FX)に関心を寄せるようです。

利息で稼ぐ外国為替証拠金取引(FX)とは

利息で稼ぐ外国為替証拠金取引(FX)とは、実際にはどのような仕組みなのでしょうか。

ここでは、3つの特徴をご紹介しましょう。

第一の特徴は、外国為替証拠金取引(FX)の利息が、外貨預金よりも高いということが挙げられます。

外貨預金は、通常の預金金利が適用されますが、外国為替証拠金取引(FX)の場合は銀行間の金利が適用されます。この銀行間の金利は通常、預金金利よりも高く設定されています。このことによって、同じ外貨による投資であったとしても、外国為替証拠金取引(FX)の方が受けとる利息が多くなるのです。

第二の特徴は、前述の手数料に関連した額の違いです。

外貨預金の金利は、外国為替証拠金取引(FX)よりも低い上に、手数料が多くなってしまうのです。外貨預金の金利が、日本の銀行の金利よりもかなり高いからといっても、預け入れ時と引き出し時の2度にわたり、銀行に手数料を支払ったのでは、受け取る額がかなり少なくなってしまいます。

ところが、外国為替証拠金取引(FX)の手数料は、無料もしくは数十銭です。これだけ低い手数料であれば、利息を稼ぐために、複数の他国通貨で外国為替証拠金取引(FX)を行なう価値があります。

第三の特徴は、解約の自由度です。外貨預金の場合、高い金利を得たいということで定期預金にするケースが多いと思いますが、その場合、途中の解約ができない場合がほとんどでしょう。そうすると、為替変動等によって解約をしたいという気持ちになったとしても、途中で解約することができません。

ところが、外国為替証拠金取引(FX)は、定期預金のような種類の金融商品ではないので、解約できないという不自由さを感じることはありません。この自由さも魅力です。

外国為替証拠金取引(FX)は、為替変動の上下動によって利益を出すことを目指すだけではなく、利息によっても利益を出すことができる可能性があるのです。

外国為替証拠金取引(FX)を勉強すると、スワップポイントという言葉が良く出てきますが、これまでに説明してきた金利の差のことをスワップポイントといいます。

通貨間の金利差を利用して利息の利益を得る。

低い金利の通貨を売って、高い金利の通貨を買うことで、スワップポイントを得ることができるのです。

このような仕組みも、外国為替証拠金取引(FX)の魅力です。

外国為替証拠金取引(FX)を扱う業者を比較し、ぜひこの機会にトライしてみましょう。

いつも利益が出るとは限りませんが、お金を稼ぐ手段として一考の価値が十分にあります。

「売り」からできるのが特徴:外国為替証拠金取引(FX)

外国為替証拠金取引(FX)の特徴の一つが、「売り」から開始できること。

普通の外貨投資の場合、

円を売って、ドル(他国通貨)を買う

これが基本ですね。

ところが、外国為替証拠金取引(FX)の場合、ドルなどの他国通貨が現在手元になくとも、その通貨を売ることができます。

売りからできる外国為替証拠金取引(FX)

なぜ、外国為替証拠金取引(FX)の場合、売りから始めることができるのでしょうか。

それは、以下の仕組みがあるからです。

外国為替証拠金取引の場合、最初に証拠金を預け入れなければなりません。

その証拠金が担保となるため、自分が他国通貨を持っていなくとも、自分が取引をしている業者が持っている他国通貨を借りて、売却することができるのです。

このようなビジネスが成立するのは、担保がしっかりとあるからですね。担保がなければ、取引業者も、利用者が持っていない通貨での売買を許すはずがありません。

この柔軟さが、外国為替証拠金取引の魅力です。

たとえば、ドルに対して円安になっている時に、今後円高になり、ドル安になると予想できる場合、「ドル売り、円買い」をしたくなります。

ただこの時に、自分の手元にドルがなければ売ることができないのが通常の外貨投資ですが、外国為替証拠金取引の場合は前述のように担保があるので、「ドル売り」をすることができるのです。

手元に持っている通貨に制限されることなく、取引をできるため、利益を出しやすい局面が増えるのです。

株式の信用取引も、同じような仕組みですが、外国為替証拠金取引の場合、自分が決めた額の証拠金さえあれば、どのような局面でもビジネスチャンスを作ることができるのです。

この仕組みを理解しながら、外国為替証拠金取引を行なうために、どの取引業者が良いかを、いろいろと調べてみましょう。

業者によって手数料などが違いますので、自分の利益が違ってきますよ。

外国為替証拠金取引(FX)のレバレッジとは

外国為替証拠金取引(FX)をするにあたり、ぜひ覚えておきたいのが、「レバレッジ」という言葉と考え方です。

レバレッジ」という言葉は、普通の人にとって耳慣れない言葉ですが、投資を行なう場合によく使われる言葉です。

もともとレバレッジという英語は、「梃子(てこ)をきかせる」という意味で使われます。

普通の投資であれば、リスクとリターンを考えて、自分の手持ち資金を、その投資商品に投資するかを決めることになります。

ただ、手持ち資金が十分になければ、投資活動ができないかというとそうでもないのが、外国為替証拠金取引(FX)の特徴なのです。

外国為替証拠金取引におけるレバレッジ

レバレッジは、「梃子(てこ)をきかせる」という意味から転じて、借りたお金を元本にして、その金額以上の投機を行なう取引を表すようになりました。さらに、外国為替証拠金取引では、元本に対する投機的な取引金額の倍率を示しています。

外国為替証拠金取引におけるレバレッジは、FXを扱う取引業者に預けた証拠金(保証金)の額をベースに考えることになります。

もし仮に、レバレッジが5倍であれば、1万ドルを証拠金として預け入れている場合、1万ドル×5倍=5万ドルまでの取引を行なうことができます。

レバレッジが大きければ、リスクは大きくなり、リターンが多くなる可能性が膨らみます。

逆に、レバレッジが小さければ、リスクは小さくなり、リターンはそれほど多くならないでしょう。

このレバレッジと、リスクおよびリターンの関係は、外国為替証拠金取引ではとても重要な考え方です。

外国為替証拠金取引を良く知らない人にとって、「外国為替証拠金取引」は怖いというイメージがあるかもしれません。それは、このレバレッジが高い時に投資を行ない、大きな損失を出した人が、外国為替証拠金取引は危険な商品であると発言することに関係しています。

レバレッジによって、少ない資本で多額の利益を得ることができる可能性が広がりますが、このことは必ずしもメリットだとは言い切れません。手持ち資金以上の取引を行なうことで、もし損をした場合には、その額がとても多くなってしまうのです。

このことがわかっていれば、外国為替証拠金取引は、決して怖いものではありません。

十分に、外国為替証拠金取引に対する知識を増やし、あなたの財産を増やす一つの手段として活用してみましょう。

きっとあなたも、投資の中級者、上級者へとレベルアップし、近い将来財産を増やすことができるはずです。